横溝質店


昔ながらの質屋といえば、ちまっとした入口がついた「日本家屋に蔵」というお決まりセット。
ところが、最近の質屋といえば、まるでブランド・ショップのような店構え。
人目を忍んでこっそりと・・・という時代ではなくなってきているのでしょうか。

横溝質店は、まさに「こっそりと」という立地。住宅街の中、細い道を入った奥に建っていました。
しかしながら、建物のほうは「日本家屋に蔵」という定番ではなく、下見板の2階建て洋館。
もし、当初から質店として使われていたのなら、なかなかハイカラなオーナーだったのでは、と思います。
経年による劣化は否めないものの、それでも誇らしげに見えるのは、昭和を生抜いた貫禄からでしょうか。(仁木)

Data
所在地:秦野市元町2-5
構造:木造2階
設計:
施工:
建築年代:昭和元年〜2年



(C) 近代建築アーカイブクラブ All Rights Reserved.