東京大学三崎臨海実験所 旧本館
(日本海洋生物学百周年記念館)

東京大学三崎臨海実験所は、明治19年、日本で最初の臨海実験所として
同じ「現在の」三崎町の今とは別の場所に設置されましたが、
その後の近隣の発展とともに、周辺の海が汚染されてきたこと、
また、施設が狭隘になったことなどを理由に、明治30年に現在地へ移転、今日に至っているとのことです。

この時に建てられた建物は、後になって関東大震災の被害を受けるも、何とか復旧。
ただし、施設を大規模改装する計画は前々からあったようで、
昭和7年(6年?)、まずは水族館・標本室が新築され、
続いて昭和11年に、この本館が建設されたとのことです。

建物はご覧のとおり、ファサード面を山側にある正面玄関の方ではなく、海側に向けています。
同じ例に横浜税関などがありますが、
臨海実験所ゆえに、表面はあくまで海側なのでしょう。(仁木)

Data
所在地:三浦市三崎町小網代1024
構造:R.C.2階
設計:
施工:
建築年代:昭和11年



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