JR倉見駅

JR倉見駅は、県内にいくつもない大正期の駅舎であり、
さらにRC造ともなれば、全国的にも珍しい建築になるものと思われます。
JR相模線は、そもそもは現在の相模鉄道の路線でしたが、その後国有化したものの、
今なお複線化しておらず、他路線に接続する駅以外は大きな開発等が入っていません。
ゆえに、このような駅舎がそのままに使われており、
海老名市にある同線の社家駅も同様の意匠で現存しております。

意匠はきわめてシンプルですが、
多重にモールディングされた半円アーチのエントランスは、
おそらくは古典的な多重アーチの意匠を簡略化して表したものでしょう。
何とも愛らしい雰囲気を建物に与えていますが、
同時に多くの鉄道ファンからも愛される所以となっています。(仁木)

Data
所在地:高座郡寒川町倉見3823
構造:R.C.造1階
設計:
施工:
建築年代:大正15年4月1日以前
備考:


 

倉見駅の特徴である多重アーチのエントランス



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