神奈川県埋蔵文化財センター
(旧中央衛生試験所)

昭和2年、中央衛生試験所として誕生したこの建物は、
その後、県立高等学校教職員組合や県埋蔵文化財資料保存整理館などと
いくつかの名称変更を経て現在に至っています。
単調な姿の中にも、3階から2階へかけての柱状のデコレートは
あまり横浜で見ないタイプのものです。
渋い茶色の外壁には、長年の風雨に堪えたこの建物の記憶が
染みとなってこびり付いていて、「この建物自体が埋蔵物ではなかろうか?」
と、思わず口に出てしまうような印象でした。(笑)(仁木)

Data
所在地:横浜市南区中村町2-191-1
構造:R.C.3階
設計:神奈川県営繕課
施工者:
建築年代:昭和2年


 

この建物の斜向かいにかけられた橋を見て「おっ!」と思われた方はお目が高い。
現存する道路橋として国内最古のピン結合によるブラットトラス橋です。    
明治26年、神奈川県技師野口嘉茂による設計。横浜市認定歴史的建造物。    



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